長回し、ワンカットで 5曲のアドリブ演奏を行いました。
(4〜5曲目の間に、鼻をかむ休憩が入りました)
セットリスト
De Samba ( Ron Carter )
Samba Do Avião ( Antônio Carlos Jobim )
Chega De Saudade ( Antônio Carlos Jobim )
Samba de Verão /So Nice ( Marcos Valle )
Viola Enluarada ( Marcos Valle )
5曲を一気に、1テイクだけ撮りました
前の週に曲を決めておいて、
当日に1度だけ合わせてすぐ、1テイク目をレコーディングしました。
数ヶ月ぶりに演奏する曲を、その時の集中力だけでどこまで完成点に持っていけるか
瞬発的な集中力と、持続的な集中力、両方が重要でワクワクしました。
やり直しが効かない方が要所要所に集中でき、ドツボにもハマらないので楽しいなと感じます。
1テイク目は邪念が無いのも良いところです。
その後録ったものを聴き返すと、自分がいつも何をやってしまっているのか、良くなかった点を美化せずストレートに得られるのも「1テイク目ならでは」です。
アドリブ演奏時、意識したこと
レコーディングであれライブであれ、今回のような一発録りであれ、全てに共通して重要だなと最近思うことを意識して、演奏に臨みました。
- フレーズの流れなど、ガチガチに準備していかない
聴こえてくるコードの響きから、そのとき頭に鳴ったフレーズのみを選ぶ - 意味のない音符を吹かない
- 1つのアプローチを長く続ける勇気を持つ
- 浮かばないときは仕方ない、と手放し、次に頭に浮かぶサウンドに備える
(手癖をとりあえず、で演奏しない) - キモを押さえる(ここは間違えられないぞ!というところ、曲の構成など)
- 全ての音が豊かな響きで鳴るようにした
(豊かに鳴っていると、自分の演奏からインスパイアされてフレーズが紡がれることがある)
アドリブ演奏の内容
いつも演奏する際は、豊富なアプローチを用いてアドリブすることを心がけています。
今回も、
ツーファイブ・フレーズ/オルタード系フレーズ
ペンタトニック・フレーズ/サストライアド・アプローチ
コンディミ・スケール・パターン/ビバップ・スケール
テトラコード(1・2・3・5度)/メロディックマイナー・フレーズ
メジャーセブンス・フレーズ
を用いて、アドリブしました。
この中から、ギターの音を聴いて、そのとき頭に鳴ったものを選ぶようにしました。
反応が遅れて、タイムが悪くなってしまうところも多かったのですが、訓練でなんとかなりそう、と最近の研究で感じました。
1テイク目1発録り 演奏してみた感想
1曲目はあまりスムースには行きませんでしたが、後半の曲に進むにつれて良い感じになったのではないかと思います。
長尺をノンストップで高音域から低音域までバテずに安定して演奏できるようになったことが嬉しく、内容的には反省も多いですが、サックスからフルートへ転身した道のりを思うと、よっしゃー!が勝るレコーディングとなりました。