ジャズアドリブ演奏コラム

洋楽ポップスでジャズのアドリブ – バートバカラック・ソングブック

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バートバカラックの曲で、アドリブを演奏しました。

Hubert Laws の脳内を理解したい

私の大好きな Hubert Laws が参加している
バートバカラック・ソングブックというアルバムに憧れて、
その中から2曲を選び、演奏しました。

▽ バートバカラック・ソングブック Hubert Laws

バートバカラックソングブックhubertlaws

マイナー・コードは、Hubert Laws 特有のドリアン・フレーズで駆け上がり、ドミナントセブンス・コードではしっかりオルタード・テンションを使ったりと、ニクいアドリブソロが繰り広げられる至極のアルバムです。

「Hubert Laws の型」がたくさん出てくるので、興奮してしまいます。

実は私、このアルバムに出てくる Hubert Laws のソロを全て耳コピ・分析・ストックする作業を、一昨年の夏に行いました。オタクなのです。

彼の全てのアルバムやライブ映像を耳コピ・分析すれば、Hubert Laws 特有の

コードに対しての傾向/ソロの組み立て方の傾向/ジャンルに対してのアプローチの選び方の傾向

が少しでも理解できるようになるのではないか、と4年ほど前から必死に取り組んでいます♪

バートバカラックは、ジャズらしいコード進行

実はバートバカラックの曲はツーファイブ進行が多く(この年代の洋楽は多いですよね)、Hubert Laws もペンタ・フレーズだけで演奏し続けるよりは、ビバップらしいツーファイブ・フレーズやドリアン・フレーズを用いて演奏している印象を持ちました。

私も Close To You では

  • ドリアン・フレーズ(ツーファイブ・フレーズの1小節目のようなサウンド)
  • ツーファイブ・フレーズ
  • オルタード・テンションの入ったフレーズ
  • メジャーセブンス・フレーズ

を用いて、アドリブしました。

耳コピして研究した Hubert Laws のフレーズも、もちろん使っています♪

今回の Close To You の演奏は、5曲1発録音のファースト・テイクを切り取ったものです。

5曲1発録音:5曲繋がっている動画はこちらです

オルタードは注意が必要

以前にも洋楽ポップスでアドリブをしました。

このときは、コード進行を大きく捉えて「曲のキーに合わせたペンタトニック・フレーズ」を演奏しながら、

  • ツーファイブ・フレーズ
  • メジャーセブンス・フレーズ

も用いてアドリブしました。

師匠からは「オルタード・テンションを使いすぎると、この曲では浮いてしまうのではないか」とご指導いただきましたが、ライブのときには思わず使ってしまいました・・難しいものです!

ポップスは「曲のキー」がストレートに色濃いものが多く(ジャズのようにさまざまなキーのツーファイブ進行から構成されているわけではない)オルタード・テンションを使うと、アウト感がかなり強く出てしまうんです。

曲の雰囲気や、聴こえ方、ボーカルの感じに合わせて、注意深く音を選ぶことが肝心なのだと学びました。

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