私が練習前に必ず行なっているウォーミングアップを公開しました。
カデンツァを演奏しているようなイメージ
1つのコードを思い浮かべて、そのコード上で演奏できるフレーズを思い出せる限り、指が自然に動くように、頭に浮かんだフレーズを心ゆくまま演奏するウォームアップです。
動画では、Dm というコードを思い浮かべて、脳内のストックから自由にフレーズを紡いで演奏しています。
カデンツァを演奏しているようなイメージです。
実際の曲中ではなかなか練習できないこと
この練習を行うことで、
コードがどんどん移り変わるジャズスタンダード曲を演奏しているときも、
Dm というコードを見た時に、フレーズが途切れることなく、アイディア溢れるアドリブに仕上がります。
数ある選択肢からフレーズを選ぶ喜びを体感できるので、実際のアドリブのときもネタ切れせず「次はこのフレーズにしよう♪」と遊びが生まれるんです。
また、頭に浮かんだフレーズを、頭に浮かんだ音で着地させるウォーミングアップを行なっているので、曲中でも好きな音まで自由に指が連動してくれるようになります。
これは、実際の曲中ではなかなか練習できることではありません。
なぜなら、コード進行がどんどんテンポよく移り変わってしまうので、それを試す暇がないからです。
1つのコードを愛でて味わうことで、そのコードが自分の中で立体的な存在となり「この音にもいけるな」という音の許容範囲が広がります。
コードトーンにばかり着地してしまう、という方にも是非お試しいただきたいウォームアップです。
マイナー・コードは、特にオススメ
今回は Dm のコードを思い浮かべて演奏しました。
このように、マイナー・コードで取り組むのはオススメです。
というのも、マイナー・コード上では
- ナチュラルマイナー・スケールからできたフレーズ
- ハーモニックマイナー・スケールからできたフレーズ
- メロディックマイナー・スケールからできたフレーズ
- マイナー・ペンタトニック・フレーズ
など、かなり色々なサウンドを表現することができるからです。
つまり、選べるフレーズの選択肢も多いのです。
マイナー・コード上で自由に遊べるようになっておくと、
マイナー・キーの曲がとても得意になります。
マイナー・コードに解決する曲でのアドリブが、とても楽しくなります。
是非、お試しください♪