St.Thomas を演奏しました。
アドリブを8コーラスほど演奏しています。
アドリブを何コーラスもネタ切れせず演奏できる戦法
アドリブを何コーラスもネタ切れせず演奏するために、
オススメの戦法があります。
それは
- アドリブソロのフレーズだけで、コード進行が聴こえてくるぐらい「コードに忠実にフレーズを選ぶ」
- 曲のキーを元に、コード進行を大きく捉え「キーという概念でフレーズを選ぶ」
この2通りのアドリブ法を、織り交ぜることです。
フレーズだけで、コード進行が聴こえるソロ
まず「フレーズだけで、コード進行が聴こえるソロ」は、
バッキングがなくとも、アドリブのラインだけでコード進行が聴こえてくるように演奏します。
難しそうに感じるかもしれませんが、実は簡単です。
コードに対して忠実に、
- ツーファイブ・フレーズ
- ドミナントセブンス・フレーズ
- メジャーセブンス・フレーズ
- マイナートニック・フレーズ
を選んで演奏すれば、そのままコード進行が聴こえるソロに仕上がります。
St.Thomas の場合
St.Thomas であれば、
◼︎1小節目の C に対して Cメジャーセブンス・フレーズ
◼︎2小節目の A7 に対して A7ドミナントセブンス・フレーズ
(もしくは Em7♭5 A7 マイナー・ツーファイブ・フレーズ)
◼︎3小節目の Dm7 G7 に対して Dm7 G7 ツーファイブ・フレーズ
(もしくは G7ドミナントセブンス・フレーズ)
◼︎3段目の 3-6-2-5 のコード進行には
Em7♭5 A7 マイナー・ツーファイブ・フレーズ | Dm7 G7 ツーファイブ・フレーズ
◼︎最後の4小節の C7 には C7 ドミナントセブンス・フレーズ
◼︎F#dim は B7 ドミナントセブンス・フレーズ(コードトーンから B7♭9 を連想できます)
というようにフレーズを選んで演奏すると、
自然と「フレーズだけで、コード進行が聴こえるソロ」に仕上がります。
コード進行を大きく捉え、キーで遊ぶソロ
St.Thomas の最初の8小節間は、1-3-6-2-5-1進行となっています。
ダイアトニック・コードと、ダイアトニック・コードに解決するセブンス・コードだけで構成されているので、その間を、
曲のキーに合わせて、Cメジャー・キー1発で
Cメジャー・ペンタトニック・フレーズ/Cマイナー・ペンタトニック・フレーズ
を自由に行き来しながら演奏することができます。
ペンタトニック・スケール5音で作られたシンプルなフレーズも、かなり映えます。
実は演奏動画でも、多用しているんです。
同じフレーズの繰り返しも楽しくなるのでオススメです。
最後の4小節間も、F#dim に対し、Cマイナー・ペンタがぴったりです!
たまにアウトも楽しい
たまに、同じフレーズを半音や全音で平行移動させて、アウトするのも楽しいです。
ミシェルペトルチアーニも、ペンタトニック5音のシンプルな遊びフレーズと、たまにアウトと、コード進行が聴こえるビバップのフレーズを行き来していて、遊ぶようなアドリブがとても楽しい音源です。