返信先: C-040:フレーズを自然に自由に繋げる練習法

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#4192
seminar.jazzsounds
キーマスター

ご質問を頂きましてありがとうございます。
以下、回答させていただきます。

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例1について:

例1のように Gm7 上で、
ツーファイブ・フレーズを繋げた流れで自然にFメジャーセブンス・フレーズに行く分には、不自然ではありませんし、違和感はないと思います。
私もたまに指癖でそのように演奏していることがあります。

(ただし、Gm7 | C7 が何度も続いている進行だからこそ自然に繋がっている、ということもあるので、
2小節間のツーファイブ進行上で同じことをやるのは、やめておいた方が良いです。)

毎コーラスそれで押し通すのでなければ、例1のようなフレージングも大いにありだと思いますが、
たしかにFメジャーセブンスフレーズを演奏することで解決感が生まれ、落ち着いてしまうので、
それを避けるために例2のようなフレーズに繋げるのは非常に良いアイディアだと思います。

基本的には例2のように演奏して、指癖で例1のように演奏してしまうのは問題なし、という考え方で私は演奏しています。

(例1も、言い方を変えればGドリアンの音使い、Gm7の 11th と 9thを用いた上手いフレージングとも捉えられますので、
これをアリにするかナシにするかは、好みの問題です。)

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C7b9について:

Gm7 C7 は、Am7♭5 に偽終止していますので(Am7 はF△7の代理を務められるトニックコード、そのアレンジ版がAm7♭5)
C7b9 のテンションを途中に使用しても大丈夫です。
提示していただいたフレージングも格好良いと思います。

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Fメジャーペンタについて:

メジャーペンタトニック・フレーズは「メジャーセブンスフレーズのような解決先のフレーズ」というよりかは
「キーを大きく捉えてファンキーに演奏するときのフレーズ」「そのキーをファンキーに表現してくれるフレーズ」というイメージです。
ダイアトニック・コードが続くときに効果的な手法です。

なので、用法が少しメジャーセブンス・フレーズとは異なります。
メジャーセブンス・フレーズは基本的にメジャーセブンス・コード上で使うフレーズです。

具体的にご紹介しますと、Fメジャーセブンスフレーズは、F△7で演奏できるフレーズです。
それに対し、Fメジャーペンタトニックフレーズは、
ブルースに出てくるF7、F△7、Fメジャーのダイアトニックコードが続くところ、で演奏できるフレーズです。
ややこしいですが、ちょっと違う用途&サウンドなんです。

よろしくお願い致します。