私が音楽大学に入学する際、
お祝いに師匠からいただいた CD が Keith Jarrett の My Song でした。
その中の1曲である Counry に心奪われ、いつかやってみたいなと思っていました。
演奏するなら自分のバンドで、という想いであたためてきて、ようやく実現し、嬉しく思っています。
練習時、参考にした音源
参考にしたのはもちろん Keith Jarrett の演奏が1番でした。
自分がどうしても演奏してみたかった曲をやるときは「オリジナルがどのようなソロを演奏しているのか」について敏感でありたいと思っているので、ソロコピーを全て行うことにしています。(耳コピして、自分でも演奏できるようにする作業です。)
Keith のアドリブソロをコピーして私が抱いた印象は、かなりコードに忠実に演奏しているということでした。
例えば、テンションを使うときも ♭9th など必要最低限のみを使い、
この曲のコード進行の美しさを最大限に活かしたソロだなあ、という印象を受けました。
ビバップばりばりの曲ではないとき
その後、自分なりにこの曲でのアドリブソロのやり方を追求する中で、
さまざまな自分の持ち駒を試してみたのですが・・
やはりあまりにも逸脱したテンションや、突飛なことをするとこの曲の良さが失われてしまうなと感じました。
そもそも Country はビバップばりばりの曲ではないですし、美しい曲なので当然とも言えます。
ツーファイブ進行などが溢れる曲でもないですし、難しく感じましたが・・
Keith に倣い、
- ナチュラルテンションのみ、つまりドリアン的なサウンド
(ドリアン=ツーファイブ・フレーズの1小節目のようなサウンド) - コード進行を大きく「横」で捉え、Cマイナー・ペンタトニック・フレーズ
で歌うように心がけました。
私の演奏内容
ライブ版(ギターのメロが素敵です)
- マイナー・コードに対してはドリアン・フレーズ
- 曲のキーに合わせ、Cマイナー・ペンタトニック・フレーズ
- ドミナント進行には、たまにオルタード・テンションを
コンディミくらいなら遊んでも、曲の世界観を崩さないと判断し、
次のコードに解決するセブンス・コード上で使用しています。
▽こちらはソロが長めです
こちらの音源もオススメです
珍しい3拍子アレンジの Country です。
エレキでの演奏も良いなあ、と影響を受けました。
Steve Gadd band