音大ジャズコースに通っているときに、毎日朝から晩まで練習漬けで
音楽の楽しさや、目指すべき方向や、自分が何をやっているのか
全くよく分からなくなってしまった時期がありました。
そんな状況から救ってくれたのが、ダイアンリーヴスの音楽だったんです。
なぜかジャケ借りした最高のアルバム
今となってはなぜ、当時は知らなかった Dianne Reeves の CD を TSUTAYAでジャケ借りしたのか分からないのですが、たまたま借りたのが
- Dianne Reeves 「 When You Know 」
- Tony Bennett 「 Duets : An American Classic 」
- Ron Carter 「 Jazz & Bossa 」
の3枚のアルバムで、全て耳が擦り切れるくらい毎日毎日聴きました。
アルバムを毎日聴いているうちに「こんな素敵な曲を聴けて幸せ」「自分もこういう風に演奏できる未来が待っているかも、ワクワク」と感じ、
「音楽ができて幸せ」という気持ちを取り戻しました。
世界に色がついて見え、自分の将来が楽しみになった大学の帰り道を今でも忘れません。
たまたま借りた3つが全て最高のアルバムで、いまだに最も好きなアルバムベストスリーです。
これらを聴き返すと、大学時代のヒリヒリとワクワクと寂しさと闘志を鮮明に思い出します。
音楽迷子からの脱出
聴いていた当時は「今後、良い仲間に恵まれたら、これらの曲を全て演奏したい」と胸に秘めていたのですが、ついに演奏できる時期がきて、本当に嬉しく思っています。
(上記に挙げたアルバムの曲、色々演奏しています)
心細かった大学生の自分が見たら、今の状況にホッとするでしょう。
大学生のときは、何かがうまくいかなかったら努力した自分は全て否定し「私がダメだからダメなんだ」と何も見えなくなっていましたが、良い仲間に出会ってから、色々な角度からの捉え方・音楽にフラットに向き合う方法を真に寄り添って教えてもらい、心強く、人生が豊かに楽しくなりました。
Lovin’ You 進行
先に挙げた YouTube の映像は、デュオを組んで初期の演奏で、あまり上手くいっていると自分では思えないのですが、ダイアンリーヴスのスピリットを逃がさないように心がけて演奏しました。
Lovin’ You は「ラビンユー進行」といって、
B♭△7 | Am7 | Gm7 | F△7
という世界一有名なコード進行です。
Ⅳ△7 | Ⅲm7 | Ⅱm7 | Ⅰ△7
つまり、4度から1度に、ダイアトニック・コードを降りてくるコード進行なんです。
ダイアンリーヴス版では、これをツーファイブ進行に分解し
B♭△7 | Am7 D7 | Gm7 C7 | F△7
というコード進行に仕上げています。
ビバップらしくコード進行に沿いつつも、大きく「曲のキー=Fメジャー・キー」で捉えて
Fメジャー・ペンタ/平行調のDマイナーペンタのフレーズも使って演奏しました。