私がアドリブを練習する際、必ず行う手順は
コード進行をアナライズする
↓
どういうアプローチが適用できるか考える
↓
自分の持ちネタで、そのアプローチを再現できるか考える
or
ジャズレジェンドはどのようにアプローチしているか耳コピで調べる
気に入ったフレーズは拝借する
↓
今までの持ち駒を結集し、そこから引き算してゆく
というものです。
直近で仕入れた新鮮なネタを入れ込む
Dolphin Dance は色々な人の演奏を聴いたところ、特定の人のアプローチを真似るよりも、
初手から「今までの持ち駒を結集させる」が良かろう
と思い、そのように練習しました。
持てるアイディアを全部試し、引き算する
を実践する際、
使い古して完全に自分のネタと化したものも、もちろん沢山使っていますが、
こういうときは「直近で仕入れた新鮮なネタを入れ込む」ように意識しています。
例えば今回であれば・・
この曲では、Cマイナー・キーで唄うべきコードが多かったので
- Hubert Laws (Fl)の Wiled Flower から
Cマイナー・ペンタトニック・パターンを拝借
Dolphin Dance はモダンな雰囲気の曲で、どこか浮遊感があるので
- ジョーファレル(T.sx)の500 miles high から
サス・トライアド
コードトーンやアッパー・ストラクチャーのパターン
などモダンなアプローチを拝借
解決しないセブンス・コードや、短いツーファイブ進行が多いので
- Hubert Laws (Fl)の Land Of Passion から
ドリアン・フレーズ(ツーファイブ・フレーズの1小節目のようなサウンド)
を拝借
といった具合に、直近のお気に入りネタを仕込みました。
新鮮な寿司屋になれ
「新鮮な寿司屋になれ」と教わったことがあり、新鮮な材料はすぐに使うことで自分の「血肉」となりやすいです。
重要な点は、
わざわざこの曲のために全てを仕入れるわけではなく、
何かを練習する過程で手に入れたフレーズを、別の曲で使うことで、自分のモノとなる
ということです。