ジャズアドリブ演奏コラム

Dolphin Dance で今までのアイディアを結集

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
dolphin-nanakojazz-渋谷菜々子

私がアドリブを練習する際、必ず行う手順は

コード進行をアナライズする

どういうアプローチが適用できるか考える

自分の持ちネタで、そのアプローチを再現できるか考える
or
ジャズレジェンドはどのようにアプローチしているか耳コピで調べる
気に入ったフレーズは拝借する

今までの持ち駒を結集し、そこから引き算してゆく

というものです。

直近で仕入れた新鮮なネタを入れ込む

Dolphin Dance は色々な人の演奏を聴いたところ、特定の人のアプローチを真似るよりも、

初手から「今までの持ち駒を結集させる」が良かろう

と思い、そのように練習しました。

 

持てるアイディアを全部試し、引き算する

を実践する際、

使い古して完全に自分のネタと化したものも、もちろん沢山使っていますが、

こういうときは「直近で仕入れた新鮮なネタを入れ込む」ように意識しています。

例えば今回であれば・・

この曲では、Cマイナー・キーで唄うべきコードが多かったので

  • Hubert Laws (Fl)の Wiled Flower から
    Cマイナー・ペンタトニック・パターンを拝借

Dolphin Dance はモダンな雰囲気の曲で、どこか浮遊感があるので

  • ジョーファレル(T.sx)の500 miles high から
    サス・トライアド
    コードトーンやアッパー・ストラクチャーのパターン
    などモダンなアプローチを拝借

解決しないセブンス・コードや、短いツーファイブ進行が多いので

  • Hubert Laws (Fl)の Land Of Passion から
    ドリアン・フレーズ(ツーファイブ・フレーズの1小節目のようなサウンド)
    を拝借

といった具合に、直近のお気に入りネタを仕込みました。

新鮮な寿司屋になれ

「新鮮な寿司屋になれ」と教わったことがあり、新鮮な材料はすぐに使うことで自分の「血肉」となりやすいです。

重要な点は、

わざわざこの曲のために全てを仕入れるわけではなく、
何かを練習する過程で手に入れたフレーズを、別の曲で使うことで、自分のモノとなる

ということです。

コメントを残す

*