スパイロジャイラのモーニングダンスを演奏しました。
テーマで余計なことをしない
“テーマの演奏で余計なことをしないこと”
と、ジャズを始めた当初より、師匠からご指導いただいていました。
アドリブもそうですが、テーマの演奏はさらにその曲の美しさを見せるところであって、こねくり回す場ではないので、いかにシンプルに人の心を動かせるのかが大事なのだと心がけています。
“でも棒吹きではダメ、ちゃんと遊び心がないと”
と教えていただき、リズムの変化など、今も目下勉強しているところです。
今回のスパイロジャイラの名曲モーニングダンスも、シンプルで楽しいメロディなので、アンティシペートなどのリズム遊びはご本人を参考にしつつ、元のテーマの美味しい音(♭3rd のブルーノートなど)をいかに魅せられるか考えながら演奏してみました。
トニックからサブドミマイナーならば
この曲の終わりは、オリジナルレコーディングだとフェードアウトとなっています。
F | F | B♭m7 | E♭7
の4小節が繰り返されるバンプです。
私たちはこれを、バンプ内はアドリブ、頃合いの良いところでイントロのリズムに戻ることにしました。
典型的な「トニック→サブドミナントマイナー」というコード進行なので、
「Fメジャー・ペンタ・フレーズ→ Fマイナー・ペンタ・フレーズ」が1番シンプルで映えるかな、とオリジナルを聴いていても、実際に演奏してみても感じました。
バンプの終わり方
以下のような理由で、私はバンプ X Time でのアドリブが苦手なタイプです。
- 演奏しているうちに、何が言いたいのかわからなくなってくる
(盛り上げたいのか、静かに持っていきたいのか、など) - 長くなってしまって、終わりの頃合いを逃す
- ソロに夢中になり、終わりの合図を出す余裕がなくなる
など、共感いただける方も多いのではないでしょうか。
しかしバンプを練習をしているうちに見えてきたのは、
- 上手い人は、フレーズを無理やり詰め込んでいない
(頭がいっぱいにならないので、色々なことを配慮する余裕がある) - アカペラで完全にコントロールできるようになれば、バンドでも余裕
- 初手から、盛り上げるのか、静かに持って行きたいのか決めておくことが大事
これらを実践すると、楽しめることが分かりました。
ギターとピアノのお二人は、いつも余計なことはしないけれどニクい、粋な演奏をされるので大好きです。